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知らないと損!2026年4月から激変 肺炎球菌ワクチン完全ガイド(プレベナー20定期接種化)

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こんにちは、総合診療医かずきです。今回は2026年4月から大きく変わった肺炎球菌ワクチンについて、最新情報を分かりやすく解説します。「プレベナー20が定期接種になった」「ニューモバックスはどうなるの?」「自分はどのワクチンを打てばいい?」そんな疑問にすべてお答えします!

なぜ肺炎球菌ワクチンが重要なのか?

肺炎球菌感染症には大きく2種類あります。

種類主な病態特徴
① 菌血症を伴わない感染症中耳炎・副鼻腔炎・肺炎など多くは予後良好
② 侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)髄膜炎・菌血症を伴う肺炎など5類感染症(全例届出義務あり)
死亡率16〜20%!

特に注意が必要なのが侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)です。IPDの死亡率は16〜20%と非常に高く、ハイリスク群は「5歳未満・65歳以上・基礎疾患あり・免疫不全」の方々です。

コロナ禍で一旦減っていた高齢者のIPDが、近年再び増えてきているのも懸念されています。ワクチンの最大の目的はIPDを予防して死亡者を減らすことです。

IPDハイリスク群

以下の方は特にIPDにかかりやすく、重篤化しやすいので注意が必要です。

  • 小児(〜5歳)・高齢者(65歳以上)
  • 基礎疾患のある方:糖尿病、心・肺・肝・腎の慢性疾患、アルコール依存、喫煙など
  • 免疫抑制状態の方:機能的・解剖的無脾症、血液幹細胞移植後、固形がん・抗がん剤治療、ステロイド療法、慢性腎臓病・透析、免疫抑制治療、生物学的製剤治療など

特に免疫抑制状態の方は、一般人口と比べて発症リスクが30〜50倍、死亡リスクが10〜20倍にもなります。劇症型敗血症になりやすく、死亡率は40〜70%にのぼります。

肺炎球菌ワクチンの種類

肺炎球菌ワクチンは大きく2種類に分けられます。

① 多糖体ワクチン(ニューモバックス® / PPSV23)

2014年10月から高齢者への定期接種が始まったワクチンです。しかし、大きな問題点がありました。

  • 免疫記憶を獲得しないため、時間とともに効果が大きく低下する
  • 接種後1年以内のワクチン有効性(VE):74%
  • 接種後5年のワクチン有効性(VE):15%まで低下(BMC Infect Dis. 2021;21:45.)
  • 繰り返し接種の医学的根拠も乏しい

かつて「5年ごとに接種」が慣例化していましたが、これは国が推奨していたわけではなく、未接種の方に受けてもらう意図で節目の年齢(65・70・75歳…)に接種案内を送っていたことで生じた慣習でした。

2024年度から65歳の1回のみの案内に変更され、さらに2026年4月からはPCV20(結合型ワクチン)に切り替えとなりました。

② 結合型ワクチン(免疫記憶を獲得するため効果が長期持続!)

プレベナー20®(PCV20)キャップバックス®(PCV21)
接種区分定期接種(2026年4月〜)任意接種
発売・適応最初は小児用。2024年8月に65歳以上にも適応拡大2025年10月29日発売。高齢者・リスクの高い成人が対象
費用目安4,000〜5,000円程度(自治体により異なる)14,000〜16,000円程度
IPDカバー率20種類の型をカバー21種類の型をカバー(より優れている)

重要なポイントとして、ワクチンがカバーしている型の肺炎球菌感染症には高い効果がありますが、肺炎全体(原因を問わず)でみるとワクチン有効性は5.1%で有意差なし(N Engl J Med. 2015;372(12):1114.より)。つまり「肺炎全体を減らすワクチンではない」ことに注意が必要です。

2026年4月 大きく変わりました!

  • プレベナー20®(PCV20)が定期接種ワクチンに!(結合型ワクチン=免疫記憶を獲得するため効果が長期間持続)
  • ニューモバックス®(PPSV23)は定期接種から外れた

状況別のワクチン推奨(2026年4月最新版)

① 肺炎球菌ワクチンが初めて / 65歳になる年度の方

→ 定期接種でプレベナー20®(PCV20)を接種!

  • 定期接種のため4,000〜5,000円程度の低コストで接種できる
  • PCV20は20種類の型をカバーする有効なワクチン
  • まず定期接種を活用するのが最もコスパの良い選択!
  • ※「どうしても心配」な方は任意接種でPCV21もあり(医師と相談)

② 以前にPPSV23・PCV13・PCV15を接種したことがある方

(ニューモバックス® / プレベナー® / バクニュバンス®を接種済みの方)

→ 前回から1年以上空けて、キャップバックス®(PCV21)を任意接種

  • ニューモバックスは接種後5年でVEが15%まで低下
  • PCV13・PCV15もカバー率が低く、追加のカバーが望ましい
  • PCV21はIPDカバー率が最も高い → 自費でも打つ価値あり!
  • ※ 前回のワクチンから1年以内の場合は、1年後を目安にしてください

③ 以前にプレベナー20®(PCV20)を接種したことがある方

(2024〜2025年に任意接種でPCV20を打った方)

→ 少し様子をみる(すぐにPCV21を打つ必要はありません)

  • 理論上PCV21追加接種のメリットはあるが、裏付けとなる臨床データが現時点では存在しない
  • 今後IPDの原因となる血清型が変わる可能性がある
  • さらに新しいワクチン開発・PCV21の定期接種化の可能性もある
  • ※「どうしても心配」な方は1年以上空けてPCV21の追加接種もあり(医師と相談)

④ 基礎疾患がある方

(糖尿病・心臓/肺/肝臓/腎臓の慢性疾患・アルコール依存・喫煙など)

選択肢Aと選択肢Bの2つが考えられます。

選択肢A選択肢B(おすすめ)
65歳まで待って定期接種でプレベナー20®(PCV20)今すぐキャップバックス®(PCV21)を任意接種

総合診療医かずきのおすすめ:今すぐキャップバックス®(PCV21)を接種、つまり「選択肢B」がより安全!

本人の価値観・リスクを勘案し個別に判断。かかりつけ医にご相談ください。

⑤ 年齢に関係なく免疫不全状態の方

(機能的/解剖的無脾症・血液幹細胞移植後・固形がん・抗癌剤治療・ステロイド療法・免疫抑制療法・生物学的製剤治療など)

→ 今すぐキャップバックス®(PCV21)を任意接種!

  • 免疫不全の方はIPDで重篤化するリスクが特に高い
  • 65歳まで待つ余裕はなく、早期に最高のカバー率を確保すべき
  • IPDカバー率の高いキャップバックス®(PCV21)を迷わず選択!
  • ※ 必ずかかりつけ医・専門医と相談のうえ接種してください

まとめ

  1. 2026年4月からプレベナー20®(PCV20)が定期接種ワクチンに!ニューモバックスは5年で効果が大幅低下 → 結合型ワクチンへ切り替え
  2. 任意接種ならキャップバックス®(PCV21)がおすすめ(IPDカバー率が最も高い)
  3. 過去接種済み(PPSV23/PCV13/15)の方は1年以上空けてPCV21を。過去にPCV20接種の方は少し様子をみる
  4. 基礎疾患のある方はかかりつけ医と相談のうえ早めの接種を検討
  5. 年齢に関わらず免疫不全の方は今すぐキャップバックス®を!

ご自身の状況に合ったワクチンを選んで、肺炎球菌感染症をしっかり予防しましょう。ご質問はかかりつけ医にご相談ください。

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